社長インタビュー

株式会社 ナベル 代表取締役社長
永井 規夫 Norio Nagai

株式会社 ナベル 代表取締役社長
永井 規夫 Norio Nagai

市場ニーズによる技術革新の徹底。今後の成長の鍵を握るのは、日本の環境を守り、向上させるためのコア技術。

1972年、ナベルの原点はカメラの蛇腹から始まっています。1998年には、蛇腹を必要な時に伸び不要な時に縮むものと捉え、さらに2005年には機能的なカバーと位置付けるなど、市場ニーズに対応し戦略領域を拡大し続けてきました。

デジタル技術の進展により、すでに光学的なカメラの蛇腹は不要になりつつあります。技術革新により、常に変化するのが時代のニーズです。自動車の世界でも、化石燃料からEVへと大きな変革の波が訪れていることからわかります。エンジンが不要になれば、製造する工作機械も不要です。現在弊社で製造しているジャバラも、100年後、同じ形で存続していることはないでしょう。時代とともに、なりわいは大きく変わります。今後、より一層変化のスピードは加速することでしょう。

ナベルが求めているのは、時代の流れを感じ取り、新しく自分たちの提案ができる人です。楽観視するためには、非常にポジティブに考えなければいけない。一方、悲観は簡単にできますから、楽な方に流れてしまう人は多いです。その中で、ポジティブに自分の気持ちを前に押し出し、責任感を持ち、生きがい、幸せを掴む力を求めます。

ポール・J・マイヤーは「人間の脳は、普通の人で3%しか使っていない」と述べています。つまり、97%の頭脳は、使わずして果てていく。人間の可能性は我々が認識していること以上に、すごいものを持っているかもしれません。しかし、3%の範囲内に制約しているのもまた、その人自身です。

学校の成績が全てではありません。必要に応じて勉強すれば良いと考えます。その上で、大切なことは「客観視」です。問題が起こったときに、評価と事実認定を混ぜてしまうと「俺の責任じゃない」といった発言が出てきてしまいます。客観的に見ることで、足りない部分を補えばいい。できている部分は自信を持てばいいと、認識できます。

この「客観視」が、ナベル成長の原点です。ここまで来たから、もういいなどということはありません。世の中の技術革新が続く限り、市場ニーズも変わります。ニーズと弊社をどうつなぐかを考えることに、面白さを感じます。

今売れている製品に執着し、努力を解いてしまうことは、この30年間、一度もありませんでした。30年前の売上は、年間3,000万。今は、30億。増えることにより安心してしまう人は大勢いますが、売上が増えるにつれ、従業員も増えます。ナベルのチャレンジは、永遠に続きます。

今後、日本はさらに少子化、高齢化が進むでしょう。人口が減少する我が国の環境を守り向上させる製品として開発を進めたのが、防災用太陽光パネル「Bella-Solar」、協働ロボットのカバーである「Robot-Flex」。FA環境を提案する「TM-Robot」です。

社員一人ひとりが「ナベルに入社してよかった」と思えるよう、生きがいを感じて働けるよう、考えることは社長である私の役目です。その思いはシェア拡大や売上向上、世界一を目指すことにつながっています。だからこそ、社員も「入社したから安心だ」ではなく「なんでも来い」の覚悟を持ってください。そうすれば、ナベルは、100年後も残っている会社になります

ナベルという船に乗り込み、成長してくれる方からの応募を心よりお待ちしています。